原油バブル

原油バブルの崩壊
 先日のブログで原油価格高騰の背景にふれて、これはバブルだからいずれ崩壊すると予言した。急騰の背景として投機資金流入新興国での需要増、供給サイドでの調整の三つが考えられている。原油と同様に穀物価格も上昇しているが、これも同じ理由が考えられる。しかし、主原因は原油の場合は投機資金、穀物の場合は供給サイド、つまり生産国の保護的な政策によるものと思われる。
 

 投機資金説とすれば、資金の源は昨年までは日本の低金利がやり玉に挙がっていたが、現在はサブプライム問題で政策金利を2%にまで引き下げた米国のせいと思われている。何しろ物価上昇分よりも低くなったので、低金利でドルを借りて投機資金へ廻すことができる。FRBとしてはインフレ警戒からこれ以上の金利下げは考えられないので、あとは何時ごろ引き上げることになるかであろう。

 資源バブルの崩壊要因としては、この金利の引き上げと省エネ技術の普及及び新エネルギーへの移行加速があげられる。その時に、資源バブル崩壊が始まり1バーレル100ドル以下程度には価格が戻ることになるであろう。

省エネ技術で活躍するのは日本の各種技術であり、石炭液化や原子力も含めた新エネルギーへの移行にも、日本で開発されてきたテクノロジーが生かせられる。省エネ技術をもつ企業と新エネルギー開発の企業に注目したい。
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