環境サミット

環境サミット
 ドイツではエコファンドに投資することで、太陽光と風力などの自然エネルギー設備を作り、エネルギー自給率を向上させ、炭酸ガス排出量を削減し、産業を形成し、雇用を創出し、地域を活性化するという経済サイクルの実現を目指している。


 例を挙げれば、5%複利で20年間の元本保証付きで、20年後に2.5倍になって戻ってくる仕組みである。マネーのグリーン化と呼ばれている。日本の証券会社のエコファンドは、様々な企業の株や債権を買い集めるだけで、お金の働きとして本当にエコに使われているかどうかは疑わしい。

 1か月後に迫ったサミットは環境サミットと言われているが、エコファンド、排出量取引などでEUに先行されている日本としては、議長国として環境に対する取り組みでは分が悪い。京都議定書で決められた炭酸ガス排出量ですら、現在プラス7%ではますます旗色が悪い。

 そこで、途上国の温暖化防止策を支援する「気候投資資金」に1000億円を出資するとか、国内排出量取引の導入、産業分野別炭酸ガス削減方式、日本カーボンオフセットの設立などと手を広げているが、どれもあまり進捗が芳しくはない。このままではサミットの指導権を欧州連合に明け渡すことになりかねない。国内での指導力不足を問われている首相にとっては、サミットで頑張るつもりのようだが、いつ辞めるか分からない人の言うことが通るとは思えない。

 残念ながら、この程度が今の日本には相応しいのかもしれない。それにサミットそのものが時代錯誤のしろものとも言われているから、雑談のサロンを提供することで良しとすればよい。札幌では反サミットが計画されているようだが、こちらの方が実質的な成果を上げるかもしれない。
地球温暖化論のウソとワナ*http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6fbd1d3a0759bd65df11dc4a2d11ea5e
http://iiaoki.jugem.jp/