仕事の効率性

仕事の効率性
 高度成長期のサラリーマンは猛烈社員とか言われて、朝早くから夜遅くまで会社にいることがあたりまえのことだった。勤務時間中に効率よく仕事をして、定時に退社するような人はあまり評価されなかった。それよりも勤務時間中はおしゃべりや、適当に外出して時間をつぶし、夕方ごろから仕事を始めて夜遅くまで残業していると、あいつはよく仕事ができるなどと評価された。
 
 有給休暇を使うようでは出世すらおぼつかなく、休暇はすべて捨ててしまうことこそ猛烈社員の証となっていた。日本では未だに、このような風潮は根強く残っているようで、仕事の結果よりもいかに長く会社にいたかが業績に関係する職場もあるという。

 特に役所や財団法人、社団法人などでは当然のことのようだ。この結果、国際比較では日本の労働生産性が極めて低く、欧米との比較では日本は70%しかないと報告されている。

 事務的な仕事では、仕事の担当領域が曖昧であるために起こる現象で、各自の業務範囲を明確に決めることで、見かけの労働よりも実質の労働を評価する職場環境を構成していかなければならない。そうしないと日本のデスクワークの生産性は向上しない。端的に言うと、遊んでいて金をもらっている人が多すぎるということである。
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