外圧に押された取引

外圧に押された取引
 大統領の任期中にテロ支援国家を解除したい米国と、ブッシュ政権で対米関係を進めたい北朝鮮の両国の思惑に挟まれた日本は、拉致再調査と引き換えに、あっさりと経済制裁の一部を引き下げた。誰も北側の再調査などを信じてはいないが、米国から「妥協しろ、日本抜きで協議を進める」と圧力をかけられては、政府も打つ手はない。
 
 よど号犯の扱いで困っていたのは北朝鮮の方で、いまさら彼らは何も使い道がないし、拉致に関与していたのなら、日本人が日本人を拉致したのだから、北朝鮮は関係ないと釈明に使われてしまう。相変わらずの無策外交で、拉致被害者家族会が全く評価していないのは当然である。改めて言うと、独裁体制が崩壊しない限り、何も究明されないことは自明であろう。
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