投資の極意

投資の極意


バフェット流投資の極意
 バフェット氏は投資の神様とかオマハの怪人とか言われている世界一の資産家である。最近のある雑誌でのインタビューで、「米国はすでに景気後退しているし、その深刻度は増している」と述べ、しかし「世界が崩壊しても企業投資は続ける」と語っている。投機マネーの動きについては「現実の産業が健全であるにもかかわらず、金融上の賭けによって何十万人もの人員が削減されるなど、実際の業界が悪影響を受けるのは正しくない」と批判している。
 
 投資哲学は極めて単純な考えで、財務体質が良い会社を見つけ出し、その価値よりも割安な価格で購入し、長期保有することである。そのためには財務諸表をじっくり分析して、企業体質を把握することで、別に将来の業績を予想する必要などないという。そうすると必然的に組み入れる銘柄は自然と、有名な優良株になるという平凡な哲学である。

 ファイナンス工学の理論についても、「企業の所有者、すなわち株主にとって、学者たちのリスクのとらえ方は全くもって的外れで、ばかばかしいほど」としている。有名なビジネススクールの卒業者をからかって「金づちを初めて持った子供は何でも叩きたがる」などとも言われている。サブプライムローンなど多くの金融商品を世の送り出した理論に対して、冷たい視線を送っている。

 彼のような古典的投資家の活躍できた時代が終焉して、世界は投機マネーという新たな兵器が動き出している。しかしながら、投機とは無縁の普通の人にとっては、ささやかながら、堅実なバフェット流投資術が有効なのかもしれない。
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