権力による規制

権力による規制


権力による規制
 何か事件が起こると、まるで待ち構えていたみたいに、すぐに法律で規制する動きが出てくる。すでに法律が成立している有害ネット規制法がある。ネット上のすべてのページ、ブログ、サービスにこの法が適用される。衆参両院で反対したのはただの1人という。

 有害とみなされると、企業、個人を問わず規制の対象となる。この基準が曖昧であるから、極端な話をすれば時の権力が恣意的に運用することさえできる。すでにネット上には、この規制に対して様々な反対意見が出されているので、これ以上は議論を差し控えたい。
 
 次に神奈川県が打ち出している禁煙条例案であるが、知事自ら「空気がきれいで健康的な街を作りたい。社会変革を実現するには個人の意識改革が不可欠だ」と述べている。喫煙が健康に良くないし、煙の嫌いな人には迷惑なことは常識となってきている。

 しかし、これも医学的にも統計学的にも、どの程度に数値的に表わされているのか不明である。解せないのは、個人の生き方にまで行政という権力が侵入してきて、こうした方が良いということである。

 インターネットにしろ、たばこにしろ、いかにも国民のためになるからという形で、権力による規制を許してしまえば、いずれ権力はもっと個人の生きざまにまで口を出してくる恐れがある。また、権力という行政がすることは絶対に正しいから個人は黙って従えということが日常的になってからではもう遅い。

 ささやかではあるが、何かおかしいと思ったら、意見を表明しておかなければならない。もちろん、ここで述べている内容自体がおかしいことだとの意見も容認する。
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