夏休み海外大名旅行

無駄遣い撲滅プロジェクト 
 政府与党が税金の無駄遣いを撲滅するプロジェクトを打ち上げている。議員が行政の無駄遣いをなくすことに熱を入れるのは誠に結構なことと思う。しかし、内容は、各省の広報紙、レクレーション費用を廃止とか、深夜タクシーチケットの全廃を提案している程度のようだ。
 
 税金の無駄遣いを言うなら、最大の無駄遣いは議員の足元にあることが見えていない。国会議員の歳費は国会に出席した日数で支払うこと、年間7億円にもなる公費での海外視察旅行を中止すること、グリーン車乗り放題のJR乗車パスの廃止、使途報告や領収書提出義務のない年間2000万円の文書交通費や立法事務費の撤廃など議員の無駄遣いを挙げればきりがない。

今年の夏はすでに海外視察として150名もの議員が主としてヨーロッパの環境事情視察と称して外遊すると報じられている。平均一人300万円もの税金が使われる。使っても結構であるが、どのように有効に使われたのか議長あてに報告して、公表すべきである。

 最大の浪費は議員宿舎であろう。サミット参加国では、この制度が存在するのは日本だけで、米国のホワイトハウス、英国のダウニング街10のように、宿舎があるのは大統領と首相だけである。問題となっている赤坂議員宿舎は市場価格家賃の5分の1の月9万円で、引っ越し費用まで税金で賄われている。

 財政改革を言うなら、まず「隗(かい)より始めよ」ということで、霞ヶ関にも永田町にも探索すれば、独立行政法人に限らず、いくらでも有望な埋蔵金の鉱脈は存在していると想像される。
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