青空偽装データ

偽装の青空データ
 いよいよ迫ってきた五輪開幕を前にして、空気がきれいな日が大幅に増加したと、北京市は宣伝している。ところが、市の環境保護局が自ら、基準をわずかに上回りそうな時は、観測地点周辺で応急措置を取っていると、意図的に何らかの操作をしていることを公表している。


 複数の汚染物質濃度による指数を観測して、毎日、大気汚染指数を発表している。この指数が100以下の場合、空気がきれいな青空の日となる。北京では10年前では年間100日程度だったが、昨年は246日と大幅に改善されているという。しかしながら、青空の日でも、視界が悪いほどの粉塵の飛ぶ日があるから、データに疑いも出ている。

 北京市内には27か所の観測点があり、一か所の観測範囲は9平方キロであるから、その範囲内なら数値を調整できるから、基準を超えていないからといって、全市がきれいというわけではないという。こんなことでは、北京五輪で中国側から公表される数値はすべて、疑いの目で見なければならないことになる。
http://iiaoki.jugem.jp/