マイナス金利

マイナス金利時代
 本年度の物価上昇率予想を、日銀は当初1.1%としていたが、原油価格高騰などを理由として1.8%に引き上げた。3大銀行での預金金利は、1年ものの定期で0.35%であるから、これでは銀行に金を預けていたのでは、実質目減りすることになる。
 
 現在、100万円で購入できるものは1年後には1,018,000円になるが、銀行の定期に預けておくと1,003,500円となり、購入不可能となる。実質マイナス金利である。それならば、必要なものや欲しいものは、今のうちに買っておいた方がいいとも言える。しかし考えてみると、物価は上昇するが、金利は据え置きで、給料も上がらないとすれば、不況下のデフレ、即ちスタグフレーションとなる。

 この状況で、1000兆円もの借入金のある財務省だけが得をすることになり、1500兆円という個人資産は指を咥えているだけで術なしということになる。リスクのある金融商品に手を出すよりも、多少は目減りするが、銀行の定期預金にしておくのが、庶民が取れる最良の手段だろうか。
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