安心実現内閣

どうにもならない内閣
 江戸時代に政(まつりごと)に必要なものは、よく切れるアタマとよく切れるカタナと言われていた。現代ではアタマは参謀役、カタナは補佐役となろう。改造人事で出そろった顔を見ても、どこを探してもアタマもカタナも見あたらない。こういう場合、政治家の決まり文句は、適材適所で有能な人材を配したものであるとなる。日経平均株価は将来を悲観して300円下げてしまった。
 
 たてまえでは、解散を論じるより政策の実行だとか、国民目線を踏まえた新しい内閣の下で実行していくとか首相は述べているが、本当は派閥均衡とか、選挙を意識とか、支持率を上げるための改造人事であることは、隠すことはできない。

 安心実現内閣と自画自賛しているが、現在がどれほどに国民が不安を感じているかは分かっていることも、この言葉は示している。国民の立場に立った政治と強調しているのも不自然で、この1年間は国民無視で政治をしてきたというように聞こえる。

 派閥の領袖ばかりを並べた顔触れでは、党内結束どころか、入閣待望組の不満を高める逆効果となってしまう。首相の記者会見を聞いて、どれだけの国民が前途に希望と期待を持っただろうか。自信があるのなら、素早く解散総選挙をして、確りと足場を固めてから、日本国を発展させる政策に取り組んでもらいたい。
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