ナチス発言の波紋

新幹事長の舌禍
 選挙対策として担ぎだされ、本人もそろそろ権力の臭いを嗅ぎつけて自民党の幹事長に座ったが、早くも舌があらぬ方向へ曲がってしまった。参院議長との会談で「ドイツはナチスに、一度やらせてみよう、ということで政権を与えてしまった」と述べた。民主党ナチスに例える発言をしたことについて「民主党ナチスに例えたわけではない。参院で審議が行われない状況はいかがなものか、ということを例に出して言った」と釈明しているが、口から出たものは元へ戻せない。
 
 この人は故吉田茂首相の孫とかで、毛並みの良さを売り物にしていたが、前からいろいろと舌禍事件を引き起こしているので有名な人だ。歴史認識では、「創氏改名朝鮮人が望んだ」とか「日本はハングル普及に貢献した」と述べたことや、日本が植民地台湾の義務教育に力を入れたと指摘した上で「台湾はものすごく教育水準が上がって識字率などが向上したおかげで今極めて教育水準が高い国であるが故に、今の時代に追いつけている」などと過去の日本の植民地支配を礼賛している。

 外務大臣時代には、核武装については「隣の国が持つとなった時に、一つの考え方としていろいろな議論をしておくことは大事だ」とか「日本は言論統制された国ではない。言論の自由を封殺するということに与しないという以上に明確な答えはない」と発言して、野党から不信任決議を出された。その他、この人の口からは、羅列できないほどの問題発言が出て来ている。やはり、バカヤローの一言で解散した首相の血は争えない。
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