目線は中国へ

誰のための安心実現か

 いわく「国民の目線」とか「安心実現」とか、口から出まかせの言葉が早くも馬脚を現した。心にもないことを政治家は迂闊に口にしてはいけない。餃子中毒の中国での事件をサミット前に、中国側から知らされていたのに、政府はこれを伏せていたことがばれてしまった。


 首相は捜査上のことで詳しいことは言えないというが、誰も国民は詳しいことなどは必要としていない。日本に輸出されて食中毒事件を起こしたのと同じ会社の餃子が、中国でも事件を起こしていたことだけを知ればじゅうぶんである。


 まさに、これは「中国政府の目線であり、安心実現」と置き換えれば、なるほどと頷ける出来事であろう。首相と官房長官の談話を聞いていると、まるで人ごとで統治能力さえも疑われるような内容である。


 ことあるたびに消費者保護を口にして、消費者担当大臣まで任命して意気込んでいたが、新幹事長のナチス発言舌禍に続いて、餃子事件隠蔽まで出てきたのでは、もはやこの内閣も命運が尽きようとしているように思う。即刻解散して民意を問うべきである。

http://iiaoki.jugem.jp/