雇用採用での差別

ハローワークの差別
 米国にはピンからキリまで各地にゴルフコースがある。有名なコースでは、年間に要した経費を会員がすべて負担するから、絶対に赤字にはならない。どのコースでも申し込めば受け付けてくれるが、一般の人が手続きをしても永遠にウエイティング・リストに掲載されたままとなる。このようにして一見差別のないシステムを構成している。これと同じようなことが日本にもある。
 
 日本の履歴書は名前、生年月日、性別、本籍地、現住所、家族構成、趣味、学歴、職歴、写真など個人情報のオンパレードである。米国では人を採用する場合に紹介所から送られてくる履歴書は簡単なもので、名前と何ができるかの能力、何をこれまでしてきたかの実績しか記載されていない。

 これから見ると、日本式の履歴書は人を差別するためのレコードということになる。住所ぐらいはいいと思うが、どこに住んでいるかで、その人の格が想定されるから、これも差別に当たるという。

 2007年10月から、募集や採用で、年齢制限をすることが禁止されているが、助言、指導、勧告などだけで罰則規定がないから、有名無実化している。企業は採用や募集では年齢不問との記載をしているが、高齢者が応募しても書類はすべて屑かごに入れられてしまう。中高年の再就職は実質的に門戸が閉ざされている。閉鎖社会を突き崩すひとつの方法として、日本式履歴書を法律で禁止することである。
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