中韓関係

中国と韓国の関係
 民族にはそれぞれの特質があり、外部の刺激に対して感情をすぐに爆発させる民族から、温和であまり外部のことに対して反応しない民族まである。歴史上のいきさつも絡んでいるので、この種のことは英語で言うところのタッチー(touchy)なことで、あまり話題にしない方が良いと言われている。
 
 漢字は韓国人の発明として世界遺産に登録する動きがあるとか、韓国は中国の殷周時代よりも古く5000年の歴史があるとか、孔子を始め、中国革命の父として知られている孫文は韓国人というような報道を見ると、眉につばをつけたくなる。

 中国にも中華思想があるように、韓国にも檀君史観というのがあり、すべてのことの始まりと考えるようである。中国と朝鮮半島の民族との間には紀元前から、さまざま交流があり、未だに領土問題を含めて問題は絶えない。ネット上でのことはあるが、人口は8000万人だが、韓国人はあらゆる分野において、13億人の中国人より優れているなどと中国を挑発したりしている。

 これに対して、中国の人民日報社のサイトでは「韓国人は計画的にわが文化遺産を略奪し、韓国民族の偉大さを確固たるものにしているようだ」と中華文化の擁護を訴えている。中国と韓国は歴史的には様々な諍いがあるが、特に、蒙古帝国のときには、ほぼ完全に半島は支配下におかれ、蒙古軍の日本への侵攻のときには思うように利用された。

 北京五輪を契機として、日本、韓国、中国との間の関係が、北朝鮮、ロシアを含めて安定的で平和なものとなることを期待している。けれども歴史認識、領土問題をはじめ、資源、核兵器などいつ爆発するか分からない不安定要因が多すぎる。日本が指導力を発揮して、問題解決のリーダーシップをとるべきとも思うが、そのような力はもともとなかったか、もはやそのような力は失せてしまっている感がする。
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井上靖蒼き狼(あおきおおかみ)、風濤(ふうとう)、新潮文庫
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