あなたとは違う

あなたとは違う
 政治家の言葉はまともには受け取れないのは洋の東西を問わない。その本音は時として、感情が激した時や追い詰められた時に現れる。それが失言となり、最悪の場合は政治生命にまで影響してくる。だから、政治家の失言は日頃から考えていたことがそのまま口に出たことになる。
 
 退任会見の席上での記者に対する説明で、公明党との関係で「順調にいけばいいですよ。それに越したことはない。私の先を見通す目の中には、順調でない可能性がある。その状況の中で不測の事態に陥ってはいけない。ひとごとのようにとあなたはおっしゃっているが、私は自分自身を客観的に見ることができる。あなたと違う。そういうことです。」と述べている。

 自民党の幹事長と公明党がまとめた定額減税について、最後まで反対していたが押し切られた心情が、本音で語られているところである。要するに、これは首相を無視して進められたから、もういい加減にしてもらいたいと、堪忍袋の緒が切れてというのが辞任の真相であろう。それにしても、日本国の総理大臣が一記者をつかまえて「あなたとは違う」ということを聞いて、全く恥ずかしくて情けなくなってしまった。

 首相と二人まとめて認知症ではないかと噂されていた都知事が「あの人やる気あんのかね。理念を感じないよ。それに伴う言葉がなく、情熱が感じられない。」と首相を批判しているが、ご自分のしていることをよく考えてものを言っていただきたい。
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