大根役者5人衆

出揃った候補者たち
 華々しく檀上に並んだ5人の候補者であるが、それぞれの話の内容を聞いて寒心した人は多いと思うが、感心した人はあまりいないのではないかと恐れる。というのも、22日の投票を待たずに、現幹事長が国会議員の過半数を制しているので、すでに結果は判明しているからである。演出された総裁選であることはどのように演技しても見えている。これから10日間にわたり、から騒ぎを続けても白けるばかりであろう。


 1年足らずで政権を投げ出した二人を選出した国会議員をはじめとした党員たちが、このときには無視していた候補者の中から総裁を選ぶことになる。結局は前の二人よりも総裁として劣る人を選出することとなる。正常な判断力の有無を見極め切れなかった人たちが、また再度、間違いを起こす危険性がないとは言えない。

 政治家は各人の主義主張に忠実でなければならない。候補者5名で政策論争をするというが、本気で論争して、負けたら相手の主義主張を飲み込んで、新総裁の政策実現に賛同して協力するというのでは、政治家としては魂を売ったことになる。その場合には、まともな政治家なら、党を出て新党を立ち上げることなどをするはずであるが、どうもそのような政治家はいないようだ。茶番劇は早々に終わりにしてもらいたい。
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