米国の銀行

米国発世界同時不況
 米国には規模の違う様々な銀行がある。小は町単位のものから、州単位、いくつかの州にまたがるもの、そしてマネーセンタ的な役割を持つ金融持ち株会社的なJPモルガンチェース銀行、シティバンクバンク・オブ・アメリカBOAなどがある。日常的に我々が世話になるのは町や市にあるコミュニティの銀行で、ここに口座を開き、夫婦間で生活費を小切手のやり取りなどを処理することができる。


 9月15日の証券会社第3位のレーマンの破綻、第4位のメリルリンチBOAによる救済に続き、保険会社AIGに対する公的資金の導入、日米欧の中央銀行によるドル資金供給策、米政府の不良債権買い取り機構の設置策、金融株の空売り禁止措置と激動の金融動揺週間となった。

 最後に残る最大の不安定要素は日本でも起きたような銀行の金融動向である。公的資金投入と空売り規制という禁じ手を使わなければならなかった米国の金融当局の手の内が透けて見えてくるようだ。

 メガバンクの内実については、公表されているデータの範囲内でしか分からないが、シティバンク自己資本1400兆円に対して、昨年は後半期で4兆円、今年は前半期で1兆円の損失を計上している。シティー不良債権残高は100兆円と推定され、他のメガバンクと比べて大きい。
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