相撲協会

おざなり改革
 財団法人日本相撲協会にようやく外部から理事が起用されることになった。新理事長は「素晴らし経験の持ち主ばかり」というから、相撲に関してどのような経験を持っている人かと思ったが、3人とも70歳を超えた元大学教授、元東京高検検事長、元警視総監というから驚いてしまう。しかも理事長の後援会のメンバー、協会幹部の友人などで、とても相撲協会の再生に適切な意見を出し、かつ誰もが納得できる人材という基準とは思われない。


 身内や関係先から経歴だけが見栄えする先生方を理事に据えても、不祥事続きの協会役員に対して、ものを言えるとは考えられない。また、年に数回開かれる理事会に出席するだけで、多額のお車代を頂戴しては組織の風通しを良くする発言をできるはずがない。不祥事連発で世間に対して立場の悪くなった協会への批判をかわすだけの人選であろう。

 このようになった協会を立て直すには、財団法人の認可を取り消して、新たに株式会社組織に蘇らせて、抜本的な経営業務改革をするべきであろう。このように姑息な手段で組織の生き残りを図る姿を見ていると、日本の将来を暗示しているようにも見える。
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