日本の地位

世界での位置
 「日本は技術革新や企業活動で世界最高水準の競争力を持つ。しかし政府債務の項目が調査対象134カ国の中で下から6番目の129位、政府予算の無駄遣いは108位、財政赤字が110位、農業のコストが130位で、非効率な官僚制度と財政赤字が最大の問題だ」と指摘されている。そしてWEFの日本ランキングは8位から9位に下がった。
 
 米国のダウ平均よりも日経平均の動きが激しい理由の一つがここで指摘されているように思える。巨額な財政赤字を生み出した原因は非効率な官僚制度と決めつけられている。これではいくら景気対策と称して税金をつぎ込んでも、いたずらに族議員と官僚機構に群がるところで吸収されて、ほとんど効果は消えてしまう。

 システムを基本的にリセットしないで、現状の仕組みを温存している限り、どんな対策をとってもあまり期待できない。新大統領が生まれると、ワシントンDCでは高級官僚の大移動がはじまる。特に今回起こることであろう政権交代では、前回よりももっと激しく官僚の入れ替えが行われる。これこそ米国型の民主主義の原点である。何かが変わるという予感で人々は奮い立つのである。何でも米国に追従するはずであるが、自分たちに都合の悪いことは米国のまねをしない悪い癖を直すべき時である。
http://www.weforum.org/en/initiatives/gcp/Global%20Competitiveness%20Report/index.htm
*WEF( World Economic Forum:世界経済フォーラム