政治空白

首相の揺れる言動
 全所帯に定額給付金をと言っておきながら、バラマキ批判を避けるために、今度は経済財政相が「高い所得階層の人にお金を渡すのは変だ」と所得制限を付けるなんて言い出した。また、衆院選の際の政治空白を問われると「選挙になったからといって行政がなくなるわけではなく、政治空白が起きるとは考えていない」と言う。そう発言したと思ったら「国民の多くは今、選挙より景気対策を望んでいると思う」から「やはりこの時期に政治空白は作れない。理解していただきたい」という。


 雑誌で臨時国会冒頭での対決解散を明確に書いておきながら、環境が変化したから、解散を先延ばしにすると変心した。国の最高の地位にある人の頭の中でこのような混乱が起きていることは、国民を不安にさせるだけでなく、海外諸国からも疎んぜられることとなる。すでに米国の国務省から、日本は政治不安の中にあるから、金融危機でも当てには出来ないなどと言う人も出て来ている。

 どうしてこのような朝令暮改発言が飛び出すかというと、すべて官僚の言いなりにしているからである。雑誌の記事や所信表明演説などすべて、官僚というゴーストライターの作文のままで、どうも首相自ら手を入れるようなことはしていないようだ。

 毎晩のように高級ホテルのバーで飲んだくれていたり、書斎で偶に寛ぐときには漫画本を手にするだけでは、構想を練るような時間はあるわけがない。どうやら自公連立政権は、また間違いを起こしたようで、立ち往生のような二度あることは三度あるとはならないようにしていただきたい。
http://iiaoki.jugem.jp/