語学教育の撤廃

大学の語学教育
 どこの大学でも英語は入学試験にあり、入学後も1,2年では必修科目となっている。ある大学の調査データによれば、中学と高校で英語が苦手だった学生は60%にも達している。そのうち45%は嫌いな科目だったという。このことから、中高での英語教育が効果を上げていないことをよく認識すべきである。英語は学生から嫌われている科目の筆頭かもしれない。


 社会に出てからも、90%の大学卒業生は日常的な普通の会話すらできないという。これでは日本の英語教育は、莫大な費用と時間をかけて、全く無駄なことをしていることになる。その他の外国語を履修するカリキュラムなど論外となる。

 会話は駄目でも、読めればいいという話もあるが、読み書き聞き語れなければ、その言葉に関しては、かたわ者である。英文を正確に読むことは難しく、読めればいいと思っている人の大部分は、読んだつもりかもしれないが、意外と正確に理解できている人は少ない。その理由は書く、聞く、語る能力が不足しているからである。

 言うまでもなく、語学は文学などを研究する一部の専門家を除いて、普通の人には手段であって学習の目的ではない。意味のない語学教育を大学で学習することを即刻に中止すべきである。語学の授業は他の専門科目の授業に振り向けた方が、よほど教育としての効果を上げることができる。

 ある国の言葉を使って仕事や勉強をしなければならない人は、半年をかけて、その国の言葉に没頭する集中学習だけが効果を上げることができる。だらだらと1週間に2,3回の授業を続けてもあまり意味がない。

 大学は学問をするところである。語学は学問ではなくて、単なる手段であるから大学で学ぶ必要はない。中高で6年間も学習する機会があるのだから、先生や授業の方法を変えることで英語の学習は十分に効果を上げることができるはずだ。
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