米のクリスマス商戦

クリスマス商戦
 サンクスギビング休暇で、親戚一同が会して、栗などのスタッフを詰め込んだ巨大な七面鳥を食べ終わると、いよいよクリスマスへ向けての商戦がスタートする。感謝祭は神の恵みに感謝して、親しい者たちがともに御馳走をいただく日で、例年11月の第4木曜日となっている。日本ではクリスマスに食する七面鳥は、米国では感謝祭のごちそうとなっている。
 
 感謝祭の翌日の金曜日はブラック・フライデーと言われて、年末商戦がこの日を境に始まり、赤字の企業も黒字に転化する可能性があるからである。小売業では年間の売上高の40%は、この1か月に集中するといわれてきたが、金融危機の中で迎えた今年は、例年のようにはいかないと予想されている。

 それでも米国人のこの時期の贈り物は、家族や友人関係の連帯強化には欠かすことはできないものだから、金額は落ちても、購入回数が少なくなるとは思えない。NYの友人の話によると、すでにマンハッタンの大手デパートでは、割引セールが活発に始まっており、客足を見る限り例年と同じような出足と言う。

 これまでのような無駄な買い物は控えても、プレゼントを欠かすわけにはいかないから、インターネット上での直接購入やアウトレットでの買い物は増加するものと想像される。しかしながら、10月の小売り売上高は前月比で3%弱の減少であるが、11月、12月もなんとかこの数値以下に収めることができれば、前途には景気回復の光が見えてくる。
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