日本の社長

日本の社長
 米国の大会社の社長と比べると、日本の大企業の社長の平均年収3000万円はかなり低い。米CNNが経営再建中のJALの社長の倹約ぶりを取材し、それが11月中旬に放映されて、アメリカで反響を呼んでいるようだ。社長の報酬をパイロット以下にしたことや、都営バスで通勤したり、社員食堂の列に並んで会計し、昼食をとったりしている様子が紹介され、コメント欄に「米国のCEOはJALを見習うべきだ」との声が相次いでいるという。JAL広報部によると、スケジュール上、無理がある時や来客時以外は、原則「電車通勤と社食での昼食」という。


 CNNの記者が「世界でトップ10に入る航空会社のCEOの生活としては奇妙なのでは」と言うと、社長は「そんなおかしいですかね? I don't think so strange.(そんなにおかしいとは思わない) だと思うんですけど」と答えていた。米国のCEOはこれとは反対に、米議会で財政支援を求めている企業のCEOの年収が180億円にのぼるケースがあると伝えている。

 レポートが、いわば「米国の高給CEOと日本の質素なCEO」という視点で作られていたということもあり、この動画は11月23日には「JALのトップは給料をパイロットの給料以下に減らした。他のCEOも彼から学ぶべき!」とのタイトルでユーチューブに転載され、注目を集めているそうである。大会社のサラリーマン社長の生活実態と、ストック・オプションなどで大金を手にする経営者のことなど、日本の経営者にもいろいろあるし、税制の違いもあるから、簡単には比較はできないであろう。
http://blog.odyssey-com.co.jp/kuroinu/2008/12/cnn-90a5.html
http://iiaoki.jugem.jp/