東京五輪

東京五輪の幻想
 米国次期大統領としてオバマ氏が決定したことから、2012年のロンドン大会の次の2016年五輪は米国シカゴ市とほぼ決まっていることが、国際的には大方の合意となっている。何故ならば、オバマ氏の出身母体がシカゴ市であるし、その上に彼のルーツであるアフリカ諸国がこぞって、オバマ氏のシカゴを応援するからである。


 「東京オリンピックパラリンピック招致委員会」は五輪連覇を果たした競泳の北島選手に「東京招致応援党」を発足させ自ら党首になると宣言させて、五輪招致サポーター大会を開いた。北島選手が「子供たちに五輪の素晴らしさを伝えていきたい」と述べていることは、スポーツ選手として真実の声と思う。しかしながら、知事以下、五輪招致活動に関係している人たちには、何か胡散臭さを感じている人が多い。そのため、東京都民でこの運動に関心を持っている人は10%にも達していない。

 2009年10月2日に、デンマークで開かれるIOC総会に向けて、すでに200億円も都税を使って運動してきているが、さっさと撤退することが最良の答えであろう。新東京銀行築地市場移転など、この知事のしていることは問題が多すぎる。それを隠蔽するための目くらましとして、五輪を利用するようなことは即刻止めるべきである。

 東京、マドリード、シカゴ、リオデジャネイロの4都市が選出され、IOC作業部会の評価では、東京が高い評価を受けているようであるが、近年の五輪開催場所の選定は夏冬を問わず、すべて政治的な判断で決定してきている。ましてや、北京大会が終了したばかりで、またアジアとなる可能性はほとんどない。無駄な金をこれ以上使う余裕はないはずである。
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