GDP総額2位個人19位の怪

GDP2位と19位
 内閣府が発表した国民経済計算によると、2007年の日本の1人あたりの名目国内総生産GDP)は前年比0・5%増の3.4万ドル(300万円)となった。経済協力開発機構OECD)に加盟する30か国中では19位と前年の18位から順位を下げ、1970年と並んで過去最低となった。円相場が円安となり、他国より物価上昇率が低かったことなどが要因という。


 日本は2000年の3位をピークに下落が続いている。金融危機震源地となった米国は前年の7位から11位となり、1980年以降では初めてトップ10から転落した。日本の名目GDPの総額は4.4兆ドル(400兆円)で、世界のGDPに占める比率は前年より0・9%低い8・1%と7年連続で落ち込んだ。依然として米国に次ぐ2位の座は確保している。中国のGDP総額は前年比23%増の3.3兆ドル(300兆円)となり、日本に迫りドイツとほぼ肩を並べている。

 GDP総額では米国に次いで、世界第2位であるが、1人当たりでは19位と言う意味を考えてみたい。単純には、一生懸命に働いたが、国民には正当に配分されていないと思われる。それとも、生産性が悪くて頑張った割には成果が出ていないとも解釈できる。

 それでは配当されるべき金額はどこに消えたのであろうか。企業が内部留保として蓄えているか、あるいは、税金で養われている種族が多すぎて、そこで無駄なことが行われているのであろう。2位と19位の差は十分に研究に値するテーマであり、卒業研究の課題になりうる。
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