アメリカ復活の夢

アメリカの復活
 鍵を握るのは、支持率82%という次期大統領であるが、就任後もこの数値を維持するのは難しい。昨年から継続している住宅不況は底が見えないし、ビックスリーをはじめとする製造業がぼろぼろになりかけている。失業率は7%を超えて、個人消費は5か月連続してマイナスとなっている。巨額の経済損失を穴埋めするためドルを刷り続けて、ドル暴落の一歩手前まで来ている。


 強力な経済再生チームを作っているようであるが、これがうまく機能しても、効果が出てくるまでにはある程度は時間がかかるであろう。日本では首相はわずか2ヶ月で支持率を50%から20%まで下げたように、期待が失望に変わるのは早い。最も懸念されているのは、オバマ大統領が師としているリンカーン大統領と同じ運命にあうことである。何としてもこの悪夢だけは避けてもらいたい。

 ドル支配の終焉などと、お先走りで唱えている評論家もいるが、ドル支配はそう簡単には終わらない。何故ならば、それに代わりうるものが、当面は存在しないからである。もしも何らかの不測の事態でアメリカが崩壊したならば、当然に日本は道ずれになり地獄に堕ち込む。ここは何としてでも新大統領の成功を祈るばかりである。
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