科学政策

次期政権の科学政策
 経済政策ばかり注目されているが、ブッシュ時代には軽視されてきた科学技術政策への期待が高まってきている。科学担当の大統領補佐官は空席のままにしていたし、地球温暖化などによる環境や健康に関する予算が大幅に縮小されてきたため、国際的な場でも米国の発言力が弱まってきている。
 
 新大統領は公約として「科学に基づいて政策決定する」としているから、科学者の期待が高まっている。すでにノーベル賞受賞者をエネルギー省のトップに据えて、科学担当補佐官も復活している。科学は国の安全保障や繁栄の鍵としているし、世界の科学技術のリーダーとしての地位を取り戻す時が来たと、オバマ氏が強調している。

 この50年間の科学部門でのノーベル賞の半数を出している国が、科学技術の振興を最重要政策と位置づけて動き出し、研究の国際競争や協力に乗り出せば、日本、中国、欧州の人材も米国に吸い寄せられていくことになるであろう。子供たちの理系離れが進んでいる日本としては、早急に新たなる科学技術政策を立案しなければならない。
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