差別発言

首相の差別発言
 日本のメディアでの「初の黒人大統領」と言う表現が気になっていたところである。新大統領就任式を20日にひかえて、NYタイムズワシントン・ポスト紙を見ていたら、日本にとって驚くべき記事を見つけた。それは日本の首相が2001年に、ある会合でした差別発言である。16日のNYタイムズの1面に出た記事で、これについては見落としていたかもしれないが、日本ではテレビでも新聞でも取り上げていない。
 
 発言内容は「日本の首相には部落出身者をするわけにはいかない」という差別言動で、日本の政界ではよく知られていることである。欧米では個人の尊厳や人種差別に関する言葉や発言は、政治家の命取りになる恐れがあるが、日本の社会では大目に見られているとしている。

 「米国初の黒人大統領」と日本の報道機関では、黒人を強調して新大統領を記事として取り上げているが、米国の新聞にはこの言葉は出てこない。ただこの記事には、差別発言を対比する関係からこの言葉が使われている。

 かなり長文の記事であるが、首相が総務大臣をしていた2005年の衆議院総務委員会で、発言内容を否定していることも報じられているが、口から一度出た言葉を取り変えることはできないであろう。NYタイムズの1面に日本のことが記事になることは稀なことであることから、この記事による日本人と日本の社会へのダメージは計り知れない。
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