気になるデータ

二つの経済データ
 財務省発表の資料によれば、日本にとって深刻なデータが2件出されている。一つは経常収支の黒字額減少であり、もう一つは外国人投資家の日本株売り越しである。前者は昨年11月の国際収支速報であり、これによると、海外との取引状況を表す経常収支の黒字額の減少が、前年同月に比べて66%となっていて、ここ数カ月は減少が続いている。これは輸出額が大幅に減少して、貿易収支は1000億円弱の赤字となっている。


 昨年の証券売買契約状況によれば、外国投資家による売りと買いの差は7.5兆円で、大幅な売り越しであり、日経平均株価の引き下げの大きな要因となっている。金融不安によるデレバレッジのための現金化の勢いもあるが、政治経済を含めた現在の日本の状況に対するレッドカードのようにも思える。解散総選挙が終わるまで、日本株には手を出すなとの噂まで出ているから、現政権の退陣が最大の経済対策とも言える皮肉な状況になっているみたいだ。
http://www.mof.go.jp/ 財務省
http://iiaoki.jugem.jp/