消費税

消費税増税
 消費税は選挙には鬼門であることは、過去の例で明確に示されている。それでも首相が2011年に消費税率を上げる決断をした背景には、選挙に負けた時の言い訳に使えるし、たとえ負けたとしても消費税を主張した勇気ある首相との評価を後世に残したいとの意図が読み取れる。


 これでは納まらなかったのが自民党公明党であった。このまま進めば採決で造反が出て、与党は分裂の危機に追い込まれるのは必至の状況となった。そこで首相と党との妥協案が作られて、何がどうしたのか分からない玉虫色の決着となってしまった。ぶれない首相とのイメージを提示したかったが、結局はぶれる首相との認識を新たにしただけである。

 やさしい英単語ほど、意味がいろいろとあって使い方が難しいが、チェンジは米大統領が使えば変革となるが、首相が使うと変心または変身となってしまう。それでも、首相は就任演説を評して、私と同じ考えと強弁しているのが、とてもみすぼらしく聞こえて悲しい。
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