マスターズ・ゴルフ

ゴルフの話
 国土は日本の30倍であるが、ゴルフ場の数は日本の100倍ある米国はゴルフ王国である。NYの郊外の住宅地でも、家から車で10分以内にゴルフ場が3つあった。コースの内容はピンからキリまであり、ピンのコースでは年間の経費を会員がすべて分担するから、絶対に赤字にはならないし、とことんまで整備が行き届いている。


 キリでは管理人がクラブハウスも含めて数人で、ラフは草が伸び放題であるから、絶対にフェアーウエーだけをキープしなければならない。使用料は数ドルで、それでもシャワーだけは付いているところがアメリカである。

 オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブはピンの代表みたいなコースで、アトランタの空港から1時間ばかり東の所に位置している。ナショナルと付いているが国営ではない。1933年にゴルフの神様ボビー・ジョーンズが作ったコースである。残念ながらここでプレーをしたことはないが、ある会員のお供でランチを取った経験がある。

 この人の話によると、マスターズで使われるティーグランドからでは、並みのアマチュアでは全くゴルフにはならないで、ハンディ20位では150までたたくそうである。日本の甘いコースで試合をしているプロでも、過去に挑戦してきているが、一桁以内に入ったプロは少ない。要するに、一見したところどのコースも広くゆったりとしているが、ボールの落とし所は限られているから、そこに正確に打たないと、簡単にボギーとなってしまう。

 日本の若手のホープが招待されるそうであるが、これは金融危機と関係があり、名門コースでも金を払える会員の数が少なくなってきていて、話題性で日本からのスポンサー企業や観戦者を増やさなければならない経営的な理由が大きい。大リーグで日本人を受け入れる姿勢が見られるのも、同じ理由からだ。
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