都の隠ぺい体質

東京都の情報隠し
 新銀行東京築地市場移転、東京五輪誘致は石原都政の3大プロジェクトであるが、いずれも難問を抱えて頓挫寸前にようだ。中でも築地移転は都民全員の食生活に係る安全性が関係しているから、誰もが黙って見過ごすわけにはいかない。


 移転先の豊洲東京ガスが長年操業していた跡地だから、土壌がいろいろな毒物で汚染されているからである。都は1000億円で土壌改良ができると言っていたが、環境基準を満たすためには5000億円にもなることが判明している。これでも安全性が確実に確保されるわけではない。

 豊洲地区の土壌から1キログラムあたり最大5.1ミリグラムの発がん性物質ベンゾピレン」が検出されたため、詳しい調査を民間の検査機関に委託した。その結果、当初の報告の115倍にあたる590ミリグラムもの「ベンゾピレン」が検出されていたが、都は専門家会議には報告せず、最近になって関係者らにメールで伝えたという。

 このような都合の悪い情報を隠すことは、築地移転問題だけではなく、新銀行東京についても、不良債権隠しとしてたびたび行われてきている。情報をすべて公開しないで、都合の悪いことは隠そうとするから、問題の状況がまずます悪くなるのである。

 知事個人のことについても、これまでしばしば不明朗で不都合なことが隠されてきた。すべて明るみに出せば、みんなの知恵で何とかうまくいくはずである。隠蔽体質が続く限り、すべてのことに全面的な協力を得ることは難しい。
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