WBC2連覇

WBC瞬間最高視聴率45.6%
 全9試合のうち、7勝2敗で日本はWBC優勝国となった。韓国と5試合、キューバと2試合、中国と米国と1試合というのも、1次リーグからの全参加国が16カ国であるから、はなはだ偏った組み合わせということとなる。日本での大方の評論家の予想では、2連覇は難しいというものであったから、十分に祝福に値する。




 日本時間では平日の昼間に行われた日韓決勝戦の平均視聴率は関東でも関西でも36.5%であり、瞬間的には45.6%という関心の高さである。不況にあえぐTBSも放映権をとったことで、笑いが止まらない状況のようだ。この視聴率に合わせて、日経ダウ平均が上下したというところが株式変動の面白さである。

 全試合を見たのではないが、日本の監督の采配にはいろいろと疑問があったものの、選手たちの活躍が補ってくれた印象をもつ。日本と韓国のWBCに対する力の入れ方は、おひざ元の米国はもとより、その他の参加国をはるかに上回っていた。

 その結果が決勝での対決となったのであろう。また、各国の主要選手たちが、すべて米国の大リーグ所属ということであるから、米国での関心の薄さも理解できる。今回初めて、イチローやマツザカが日本人であることを知ったアメリカ人も多いという。

 勝利の後に行われた記者会見で、「アメリカから学んだベースボールで、米国の地で勝てたことが嬉しい」と米国に対する敬意と感謝の言葉を謙虚に、原監督が残したことが印象に残っている。スポーツにおいて、愛国心丸出しの態度は決して褒められない。


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