北のミサイル

ミサイル防衛ビジネス



「我々の科学者、技術者は、国家宇宙開発展望計画に従って、運搬ロケット銀河2号で人工衛星光明星2号を軌道に進入させることに成功した」と公式に北朝鮮は報道した。いつものことながら、この発表の真偽のほどは不明であるが、できもしないミサイル迎撃など大騒ぎしたこの裏では、防衛利権に群がる政治家や軍事ビジネスなどの存在が明らかになってきた。








全世界では10数か所でロケットの打ち上げが行われているが、他国の上空に向けて打ち上げているのは北朝鮮だけである。北朝鮮はけしからん国で、薄気味の悪さや不気味さは消しようがない。打ち上げには地球の自転速度を利用するから、ベクトル的には方向は東向きで赤道に近いところほど有利である。イスラエルの東はアラブ諸国であるから、やむをえず西側の地中海に向けて発射しているのが、唯一の例外である。....




 本来、秘密裏に運ばれるべきミサイル破壊措置命令が堂々とテレビで放映されているのも不思議な気がするが、実際には撃ち落とすことなど不可能な実戦配備を宣伝する必要があったものと思われる。ミサイルは発射後10分で、高度300キロメートルに達し、イージス艦の迎撃弾は上昇限度250キロ、地対空パトリオットは20キロしかないからだ。....




 ミサイル防衛MD計画に使われたカネは、2004年度から09年度まで総額1兆円近くにまでなっていて、日米の軍需産業群と政治家たちが、安全保障を大義名分として防衛利権となっている。テレビも大新聞も北朝鮮のミサイルの脅威を大宣伝することで、この防衛巨大ビジネスに利用されているだけだ。首相まで「国民に危機が及ぶことは全力で阻止する」などと勇ましい発言を繰り返しているが、北の将軍がせせら笑っている姿が思い浮かぶ。



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