五輪開催地視察

IOC評価委員会の視察


 4月16日から4日間にわたり、2016年夏季五輪開催候補地としての東京を視察する。13人の委員で構成されていて、候補都市のシカゴ、東京、マドリードリオデジャネイロを訪れて、9月末には報告書が公表されるという。





 すでに前宣伝として200億円もの予算を使ってきたが、今回の受け入れ準備として2億円もの金が投じられ、すでに綿密なレハーサルも行われている。視察ルートには沿道に大歓迎ムードを盛り上げるようだ。晴海のメーンスダディアム、有明の選手村、競技会場となる代々木公園、両国国技館などが予定されている。



 2008年の北京大会の余韻が冷めやらぬ内に、またアジアでの開催かとの海外の声もあるし、オバマ大統領の出身地であるシカゴ開催は、アフリカ諸国の応援もあるから、ほぼ決定しているとの噂もある。これらの声を跳ね返すだけの魅力が示されなければ東京は難しいようだ。



 さらに、晴海のメイン会場設営には、築地市場豊洲埠頭への移転が必要である。移転先は東京ガスの跡地でこれまでにも土壌汚染のための改良工事に5000億円も投じられているが、環境基準を満たしているわけではない。



また地盤沈下の恐れがあり、1年で42センチも沈むデータが出されている。2012年に工事を開始して、14年には開場という計画であるが、砂上の楼閣になる恐れも指摘されている。IOCの視察では、土壌汚染と地盤沈下もぜひ対象に入れることをお勧めする。


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