GM再編へ
GM破綻迫る
GMのCEOは「さらに米国内工場の閉鎖や人員削減を実施するとし、破綻の可能性はさらに高まっている」と述べている。リストラ計画をさらに規模を拡大し、かつ加速する必要があるとも指摘した。5月末までに、経営再建策を政府に提出する約束であるが、その可能性は薄く、その前に破産法11条の適用申請をするであろうと予測されている。
ビッグスリーのうちフォードは自力再生できるが、クライスラーは欧州のメーカーとの合併となるであろう。日本には主要な部品メーカーがおよそ300社あり、そのほとんどがビッグスリーとの取引をしている。およそ売上高の25%程度と推定されているので、すべてなくなるとその影響は大きい。
米政府の自動車作業部会では採算が取れる事業と取れない事業を分けて、再生可能なシボレーやキャデラック部門に集中することで新生GMをスタートさせる方針のようだ。20世紀の初めに創業したGMは多くの自動車企業を買収して巨大化していった企業であるが、ここで分裂することになるであろう。およそ4割が切り捨てられることから判断すると、日本からの部品売り上げが半減することになる。