北方4島

北方領土


 1951年9月に開かれたサンフランシスコ講和条約には、旧ソ連と中国は署名していない。中国とは1978年8月に日中平和友好条約を締結したが、現在のロシアとは1956年日ソ共同宣言によって国交が回復した。しかし、領土問題を含めては、未だに平和条約は締結されてはいない。



 歴史を見ると、1875年に樺太・千島交換条約で全千島列島が日本に帰属した。日露戦争後の1905年に締結されたポーツマス条約で、南樺太が日本に帰属した。


 北方四島は古来から日本の領土であり、南樺太は日本から見ると所属未定地となる。GWあけにプーチン首相の来日を前にして、首相は外交で点を稼ぐつもりなのか、外務省の次官を動かして、4島返還ならぬ3.5島返還論を画策していた。北朝鮮問題と北方4島問題は、道を開けば支持率回復の長打となるが、一歩間違えれば命取りとなる。



 サハリンに眠る石油や天然ガスの開発と輸入は日本にとって、中近東偏重のエネルギー源供給を転換させる重要課題である。安定的なエネルギーの確保には北方領土問題の解決は欠かすことはできないと思う。しかしながら、北朝鮮と4島問題は日本側からの画策では全く解決の糸筋は見えないものと覚悟する必要がある。


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