エコカー

エコカーは本当のエコか


 現在、エコカーとして最も売れているのはハイブリッド車である。トヨタ方式とホンダ方式があり、先陣を付けたのはトヨタプリウスである。3年前に千歳空港でレンタカーして、およそ800キロ走行したが、燃料計は半分までしか行かなかった経験がある。ある程度まで電池が充電されると電気で走行する仕組みである。


 ホンダ方式はガソリンと電池が同時に駆動系を動かすことで、トヨタ方式よりも仕組みが簡単で、その差が販売価格の差となっている。ただし、燃料消費率はトヨタ方式の方が上である。エコカー減税景気対策補助で40万円も安くなるが、車を持たない、あるいは買い替え時期でない国民には全くメリットはない。払った税金がこのようなことに使われるとなれば増税である。



 エコカーは環境にやさしいというが、燃費が高いのは分かるが、生産から廃車になるまでに、どの程度、地球に恩恵があるのか誰も説明しない。ハイブリッド車ガソリンエンジンと電池を積み、しかも駆動系が複雑になるから、少なくとも、重量は5%増、製造コストも5%増にはなるであろう。これだけで少なくとも普通車よりもエネルギーを10%増しぐらいは使用している。



 製造段階だけを見ると、環境に対する負荷は普通車よりも15%ぐらいは多くなっている。カタログのデータは10年間で走行距離10万キロを決められた理想的な走行モードで運転した時のものである。ここまで運転すると、確かにメリットが出てくるが、日曜ドラーバーの走行距離は年間5000キロぐらいであるから、結局はトータルで見ると、エコカーどころか、レス・エコカーとなる可能性がある。


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