日米ブロガー事情

ブロガー

 米国の人口は3億人で、ブロガーがおよそ2000万人、うち200万人のブロガーがブログで収入を得ており、うち50万人がブログだけで生計を立てていると報道されている。その内容はビジネス、政治、経済などの堅い話からファッション、健康、育児、美容、日常生活など多岐にわたっている。米国ではブロガーたちは高学歴者が多く、75%が大学卒業者の白人男性という。毎月10万人のブログ閲覧者がいる場合、その年収500万円から700万円になるという。

 日本と違って米国では、既存のメディアに対抗してブログを作成している著名ブロガーが多い。彼らは企業や技術関係でのニュースやスキャンダルを追い求めて、24時間競争をしている。それで心臓発作や脳梗塞などで体を損なうなど、ブロガーの劣悪な労働環境の危険性が指摘されている。....

 日本のブログ人口は世界最大とも言われているが、その殆どは管理人も含めて匿名でのメモ代わり程度に使っているにすぎない。芸能人など有名人は名を出さないと意味がないが。本家の米国では、主たる収入源としているアルファー・ブロガーが多く、本名を出してその所在も明らかにして、既存メディアや他のブログに対抗するために、内容のスピード感を競い合っている。

 ブログ上のPRで収入を稼ぐために、ページビューを如何にしてあげるかポイントで、そのためには寝食を忘れてブログ作成に没頭することになる。米国ではすでにブログが大通信社に匹敵する存在にまでなっているとも言われている。言論に対する姿勢や意識の日米格差は相当なもので、ブログを言葉の遊びとするか、ビジネスとするかの問題のようだ。

 国内でも言論として価値の高いブログのネットワークも誕生してきた。この場合、所属や本名を明確にして、真剣勝負をしていなければならないので、かなり強靭な精神と肉体を備えていないと長続きするのは難しいと予想されている。また英語で発信しなければ、本当の意味での世界に通用するブロガーとはなりえない。



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