財務大臣の財務活動

大臣の迂回献金

「貴社は業界におけるリーディングカンパニーの一つとして業界の結束の要」と与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は多額献金の中心となった商品先物取引会社「オリエント貿易」が2000年に発刊した40年史に祝辞を寄せていた。与謝野氏は商品先物業界を指導・監督する旧通産相を務め、後に金融担当相として金融商品取引法案の国会審議でも答弁した。


この企業の政治団体から14年間にもわたり5500万円の献金を受けていたことが明らかとなった。これに対して「政治資金規正法に違反している認識はなく、返却もしない」と財務大臣は答弁していたが、その言いわけを聞いていると、全く先の野党党首の内容と同じであることに気がつく。

 違うところは、野党党首はゼネコンの仕事を左右する地位にはついていないが、与謝野氏は財務、金融、経済財政という日本国の経済金融に関して、あらゆることに決定的な権力を持っている地位にあることだ。


 企業からの政治家への献金は迂回であれ直接であれ、何らかの利益を目的としているはずである。そうでなければ、株主に対する背任になる。与謝野氏が献金と利益供与の関係をいくら否定しても疑惑は拭い去ることは不可能であろう。

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