マイクロソフトとヤフーの提携

MSとヤフーの提携
 ネット検索と広告ではグーグルが65%と25%を占めるのに対して、MS とヤフー連合軍は28%と12%と圧倒的な差をつけられている。提携によってより革新的な検索サービスを構築し、広告主への価値を高め、グーグル社に独占されてきた市場で真の選択肢を提供すると発表されている。

 米国のネット広告市場は現在2兆円を超え、3年間で倍以上に拡大している。昨秋以降は不況の影響を受けているが、今後も成長するとみられる。この市場では、グーグルが検索連動の広告を表示する技術を磨き、ネット上の無料サービスを増やしてユーザーをさらに引きつける事業モデルを確立しつつある。

 MSが巻き返すには規模が重要であるが、グーグル独走を許した両社が手を組んでも、グーグル優位の状況を一気にひっくり返すのは難しいと思われている。MSとグーグルでは明らかなビジネスモデルの違いがあり、前者はクローズド、後者はオープンシステムである。

 グーグルはこのシステムで、すでにMSのオフイスソフトにも手を出し、さらにはMSの牙城であるOSにまで乗り出そうとしている。MS側はヤフー検索サイトの実質的な統合を通じ、グーグルの本丸である検索サービスでの巻き返しを急いだものとみられる。このブログでは以前から指摘してきたとおり、所詮、クローズドシステムのMSの敗北は動かないものとみている。
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