素早い着手が肝心

与えられている時間は少ない
 新首相指名の特別国会は16日に開かれると聞いて、なんとまあ悠長なことと思う有権者が多いことと思う。9月1日は無理としても、せめて選挙後10日以内には首相指名がなされるものと思っていた。さらに、臨時国会の開幕は10月下旬というから、あいた口がふさがらない。民主党はもっと主体的に、積極的に日程調整をしないと、まさに霞が関の思うつぼである。最初の100日間が勝負どころで、ここで成果が出せなければ、支持率急落となるであろう。



この間に、駆け込み天下りは少なくとも30件は予定されているし、来年度予算の概算要求は新政権ベースですると時間切れになるとか、あの手この手で官僚のしたい放題である。補正予算の組み替え、後期高齢者医療制度の廃止、高速道路の無料化、国交省の八ツ場ダムの入札凍結など、すばやく手を下すべき課題は多い。



 民主党圧勝の本質や意味は与党の名前が変わっただけではない。政治家と官僚から国民へ、中央集権から住民主権へと政治の主役が代わるのだ。自民党や役人が国を運営するのではない。有権者の一票の行使によって政治も経済も社会も国民のために変えられるのだ。選挙に勝つことは手段であって目的ではないことを、民主党の幹部はもっと真剣に受け止めるべきでる。
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