革命的転換の日

日本は変わるか

 さまざまな課題、すなわち子育て支援、高速道路無料化、炭酸ガス削減目標、天下り禁止、公共工事中止、日米協定見直しなどを掲げて政権を獲得した。明治維新以来、140年間で初めての本格的な政権交代有権者は選択した。個々の政策については、反対論が出るのは当然である。反論が出ないような政策は政策とは言わない。


 統計学の基本的なファクターとして平均値と標準偏差がある。前者は全体のレベルが変動する意味で、後者はその平均値の周りでのデータのバラツキを言う。統計学の言葉でいえば、政権交代は、まさに平均値が変化したことを言う。これに伴い標準偏差も変化するが、この値はファイナンスなどではリスクとも表現されている。


 リスクの日本語は危機であるが、危機には危険と機会という意味がある。危険は地震などの自然災害や火災などの人為的災害でマイナスを意味している。経済などで使われているリスクは機会という意味で、リスクが大きいということは、株式でいえば、益する可能性もあるが損する可能性もあるとなる。


 有権者の意識の選挙後の調査によれば、これで結果が良かったという票数と何となく不安であるという票数が拮抗している。つまり政権交代を選択して、異なる平均値のレベルは期待しているが、これから日本が良くなるのか悪くなるのかリスクもかなり高いということになる。政権発足後の100日間が新政権にとっての勝負どころである。日本が良い方向へ転換することを期待する。
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