素早い変革

素早い決定&素早い実行

 有権者自民党政権とは異なる政権を選択した。これに対して50年にもわたって自民党で構築されたシステムの変更は容易ではないから、発足後3カ月は蜜月期間なので、多少のもたつきは許されるという意見には与したくはない。性急さや拙速をしてはならないとか、公約に対して変節も許されるなどと、賢しげに言う評論家もいるが、馬鹿なことを言ってはならない。これは変化を選択した有権者に対する裏切りである。もたもたしていると霞が関に付け入る余地を与える。






 新閣僚の就任演説で、これまでのように官僚が準備したノートを読むのではなく、首相以下各大臣が、自分の言葉で述べたことは印象深い。政権交代はある種の革命みたいなものであるから、事業の継続性が担保されないのも当然の事であろう。これまでに投入した時間と金が無駄になるが、これも当たり前のことで、民主主義という精神に則っていることだ。これが嫌なら、お隣の北朝鮮の体制を選択するしかない。



 新政権には年末までの100日間、遊びは許されない。何よりもスピード感が重要である。そのために参議院過半数維持のために連立政権ができているのだ。素早い意思決定を、着実に実行することで国民の閉塞感を打破してもらいたい。限られた財源と限られた人材で、個々の満足度をすべては最大にはできないが、国全体としての満足度が最大になる最適解を見出すことは、ORを学んだ首相の最も得意とする専門分野である。
*OR:Operations Research
http://iiaoki.jugem.jp/