IOC総会

IOC総会出席の愚

 10月2日にコペンハーゲンで開かれる2016年夏季五輪の開催地を決定する国際オリンピック委員会(IOC)総会への出席について、どうやら首相はオバマ大統領と打ち合わせをしてきたみたいだ。大統領夫人の出席はかなり以前から公表されていたが、日米双方で急に両首脳の出席が発表された。都民の支持率が5割超えた程度では、無理なことが分かっているのに、どうして首相は出席することになったのか。

 スペイン、ブラジル、米国、日本の争いであるが、これまでの状況から見て、ブラジル、米国、日本、スペインの順はほぼ確定しているようだ。首相は負け戦が分かっていても、ここで再び大統領と顔を合わせて、国際的な地位を固めたいとの思惑のようであるが、新政権発足して、来年度予算など最も重要な時に国をあけるのは好ましくはない。

 日本ではあまり報道されていないが、国連総会での状況をみると、オバマ大統領と首相を比べると、圧倒的に大統領の人気が上のことが分かる。日本では25%削減で、満場を沸かせたなどと報道されているが、議場の雰囲気から想定すると、無視はされなかったという程度である。首相自身はそのことが分かっているから、今度はIOC総会で環境オリンピックを再びアッピールしたのであろう。
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