統計の日

統計の日に思う

 昨日10月18日は「統計の日」という。国などが行う統計調査の結果は、国や地方公共団体の行政施策の基礎資料として活用されているほか、産業界をはじめ、様々な分野で利用されている。社会経済の発展に伴い、広範かつ精細な統計を整備することの必要性は、近年特に高まってきている。この日は1870年の明治3年に、全国特産物の生産高を集計し始めた日に由来する。




 毎日様々な統計数値が氾濫しているが、これらの値をどこまで信用していいのか分からない。往々にして数値は、これを使う人の都合のよいように使われている。数値には過去のものと将来の予測値がある。高速道路の建設では、交通量予測量が予算獲得の決め手になるかが、建設後にこの値が当たった例はない。



 また、テレビ視聴率の争いは広告料が左右されるから、放送局にとってはコンマ1のオーダーの競争となる。視聴率25.1%と25.2%の差が統計学的にあまり意味はないが、当事者にとっては直接カネに結びつくから真剣にならざるをえない。しかし陸上や水泳の競技の世界では絶対的な価値を持つ。



 40年後の日本の姿はどうなるのか、管理人には関係のないことであるが、気になることである。未来予測値でほぼ必ず当たる統計値は人口数と平均寿命である。国連の統計によると、2050年には、65歳以上の高齢者は対労働人口比で75%であり、EUでも50%となっている。この年のGDP順位のトップ3は中国、米国、インドであり、日本は6位となっている。




 さらに、地球の平均気温は現在よりも2度上昇している。このままでは、この国は老齢化が進み、夏は熱帯並みになり、経済的には決して先進国とは言えない状況にある。この状況を変えるには、今から綿密のロードマップを作成して行動に移していかなければならない。
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