過去官僚という亡霊

郵政に亡霊が
 小泉改革の最後の砦であった「カメラは出てくれ」と辞任会見で叫んだ人が陥落したと思ったら、今度は過去官僚の亡霊の登場だ。官から民へと郵政企業は経営をするはずだったが、これでは300兆円を基にして、政府系ファンドを作ることが明白となって官への逆行である。亡霊は「悪名が高い」と自ら認めているから世話はない。


 天下りとの批判について「東京金融取引所の崩壊の危機を立て直した」と民間での実績を誇示して反論したが、取引所は民間企業とはほど遠い存在であり、それこそ過去役人の溜まり場で、ただ特別会計から、こっそりと資金を調達しただけだ。


 いくら「人材さえ良ければ元官僚でもよい」といっても、政治主導を唱えてきた民主党政権とは相いれないことは明らかだ。首相は「辞めてから10年、15年経っていれば良い」というが、詭弁そのものである。小泉竹中改革をそのまま支持していたわけではないが、少なくとも300兆円という国民の財産を有効に使う方向は目指していたはずだ。


 カメさんと亡霊とは生まれは1936年で同じであり、ほぼ同時期に東大に在籍していたし、カメさんも警察庁上がりの過去官僚だから、当然に役人時代からの交流関係が想定される。たった3名の国民新党、その代表のカメさんに振り回されてはハトさんも先が見えてくる。これで内閣の支持率は10%下がるであろう。
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