所信表明への期待

臨時国会開幕

 本日26日に臨時国会が召集される。会期は11月30日までの36日間とすることが議院運営委員会で決められた。首相の所信表明演説に対する各党代表質問は28と29両日に実施される。毎年決まっている通常国会や、総選挙のあとに必ず開かれる特別国会とは異なり、臨時国会は必要に応じていつでも閣議決定により召集することができる。最近では、6月の通常国会閉会後、秋に召集されることが毎年慣例となっている。景気対策補正予算の編成や緊急の法案審議などが主な議題となっている。



 首相は所信表明演説を型破りにしたいと張り切っているようであるが、もうそろそろ鳩山家に伝わる友愛精神の宣伝をやめた方が望ましいと思う。現今の厳しい社会経済情勢を乗り切るのに、この精神が相応しいと思っている人はあまりいないからだ。これを語るよりも、語らないほうがはるかに型破りになり、国民の注意を引き付けることになるはずだ。


 友愛や博愛は宗教家が語るにはいいが、政治家が語る言葉ではない。国内国外とも山積する課題はそのような言葉では解決しない。いつまでも鳩山御殿からの目線で国民に語りかけていると、70%の支持率を与えている民心は確実に離れていく。民主党の大臣たちが頑張っているのは分かるが、成果が出ないと評価も出ない。官僚との関係、労組との関係、財界との関係など有権者はもっと劇的な変化を期待している。そのようなことが伝わる演説をぜひ聞かせてもらいたい。
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