脳の活性化

活性脳の作り方

  脳を活性化するゲームソフトや書籍に溢れている。脳年齢を無料で測定するサイトもある。「もう年だから」とよく聞くが、年をとったので、物覚えが悪いとか、物忘れがひどいことに関係しているようだ。しかし、最近の脳科学研究によると、高齢者には嬉しいことに、加齢とともに脳機能が低下することでもないという。人の脳細胞は140億個もあるが、20歳を過ぎると、この細胞は1日に10万個欠落することは分かっている。60年で20億個がなくなるだけで、全体からみると、15%程度であるからあまり問題はないという。


  脳の活動を支配しているのは細胞の数ではなく、細胞から延びるニューロンを結び付けるシナプスという結び目の数によって決まる。このニューロンという神経細胞は1個の細胞から3万本も伸びているので、シナプスも同じ数だけ形成される。

 新しいことを学んだり、関心を持って経験したりすることで、このシナプスはどんどん増加する。だから何も勉強するだけでなく、遊びなども新しいことを学習することで、脳はどんどん発達することとなる。頑張れば脳は死ぬまで衰えることはないようだ。


  語学の勉強や数独sudoku)などもあるが、料理を作る、おしゃれをする、旅行をするなど、楽しみながら脳を活性化することもできる。生活習慣病やメタボリック症候群を認識して、その対策を考えることも重要な脳の働きであり、要は、鋏と頭は使いようといえる。2020年には25%が65歳以上になる。日本のパイを大きくするために、高齢者も社会に参加して活躍することが期待される。


*築山 節著「脳から変えるダメな自分」NHK出版 ¥1200.
*富永裕久著「目からウロコの脳科学」PHP出版 ¥1300.
*藤井直敬著「つながる脳」 NTT出版 ¥2200.
米山公啓著「女脳はまっすぐしか走れない」 ¥840.
http://iiaoki.jugem.jp/