事業仕分け

事業仕分けチーム
 32人の国会議員が発表されていたが、半数近くも新人議員が入っていたため、オザワ幹事長の「新人の仕事は選挙」とかいう理解不明な言葉で解散させられた。仕分けの仕事は何も分からない新人には向かないと説明するが、これほど議員を馬鹿にした話もないであろう。幹事長も新人も同じく選挙で国民から選ばれているし、新人といえども過去官僚や地方議員として仕事をしてきた人たちだ。その人たちにできないほど、予算を削る仕分けなる仕事が難しいものとは思われない。
 

 幹事長に相談もなく、チームの選考が行われたことに腹を立てたというのが真相みたいだ。確かに選挙ではオザワ氏に世話になった新人議員が多いようであるが、高い報酬を与えられているのだから、次の選挙のことなどを考えずに、それ相当に仕事をさせるべきである。その結果が選挙に直結していることぐらい分かるはずだ。


 霞が関が予定している事業は毎年約3000というが、そのうち3分の1程度は、省庁が予算を水増しするために膨らませているものと推定される。どれがそれに相当するかは、普通の常識ある社会人ならおよその見当をつけることができると思う。事業仕分けなどと難しく言うが、ようは不要不急の仕事を摘発することだ。95兆円の3分の1を切るぐらい、大した仕事ではない。金額の大きさに誤魔化されてはならない。



 仕分けをする前に、もっと重要なことは、4年間の国家の基本構想を提示することだ。細かいことは抜きにしても、大枠ぐらいは誰が考えても直ぐにできるはずだ。例えば、最初の年は現在の経済情勢からみて、景気刺激策や新規事業開発に力を入れるべきで、これまでの予算枠の10%増位は許される。これ以上の財政赤字を増やすことはできないとマニフェストで宣言しているのだから、その後は毎年5%ずつ予算を減額することにすればよい。着想は大きく、着手はきめ細かくという精神が大切であろう。
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